ルート66(15日目)カリフォルニア州・バーストー

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【2012.06.20】
ネバダ州ラフリンの“パイオニアホテル”でSunnyお手製の健康朝食をすませ、その後AM8時30分にチェックアウトし、いよいよ目的地、カリフォルニア州に入る。約300キロ余のドライブである。

実は、Sunnyは才能豊かな男である。この旅を安全に、円滑に、経済的に、かつ楽しく続けることができるのは英語に堪能なSunnyに負うところだし、また、彼は料理をも得意とする。時に600グラムものステーキを平らげる胃袋の持ち主でありながら、通常は、ベジタリアンに近い彼は、野菜料理、特にサラダ作りに秀でており、しかも手早く小奇麗に作る。これが我々の健康を支えているのは疑いないところだ。

ところで、諸君は、アーティーチョークなる名前の仏の頭部の形状をした野菜をご存知だろうか。シェフSが今朝これを生のままサラダとして使用した。数日前に手のひらに似た何とサボテンの葉っぱをサラダとして提供し隊員の好評を博したことが頭の片隅にあったに違いない。ところがこのアーティーチョークは戴けない、葉っぱの部分に肉がなく、樫の木の葉っぱを齧っているようなもので、食えない。料理マイスターのSもそれを知らなかったのだ。ヒ、ヒ、ヒ、フ、フ、フ!

アメリカのど真ん中は沙漠地帯だ。カリフォルニアに入っても砂礫の荒野が延々と続く。またアメリカ東部には森はあるものの山がほとんどなかったが、カリフォルニアの砂漠には山が多い。

時速120キロに達するスピードで高速道路を疾駆するトヨタ“シエナ”、その車窓を飛ぶように流れる砂漠と草も生えていない山に心を奪われる。西部の沃地帯を目指す昔日の幌馬車の開拓者たちは、遥か先に見えるその山を越せば、その先には砂漠ではなく草原が広がっているに違いないと、その山の先に夢を託して一歩一歩馬車を進めたのだろう。ところが、この山を越しても、またその先の山を越しても、目の前に広がるのは果てしない砂漠と禿山なのだ。沃地の夢に突き動かされて幌馬車を西部に進めた開拓者達の心情は、どうだっただろう。救い難い絶望に沈んだ人もいたのではないか。

豊葦原瑞穂の国のボンボン日本では、この砂漠の暴力的な熱と乾燥とその広がりを実感することは難しい。
砂漠地帯にも居宅がある。1軒または数件、疾駆する車の窓をぽつりぽつりと住宅が流れる。このような空漠の大地では、喧嘩はしていても連れ合いがいなければ生きてはいけないとつくづく思う。Ackkyが言う。「そうかい?お前、こんなところに暮らすのはカミサンも嫌ちゅうばい。お前はここで一人で生活シイ!」情緒に乏しい乾燥しきった男なのである。

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