ルート66(二日目) ミズーリ州・セントルイス

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【2012.06.07】
ブルーミントンのモーテル“Days Inn”を9時11分に出発し、セントルイスに向かう。今日も快晴である。日本と異なり湿気を含まないアメリカの初夏の大気は、涼やかに人の肌を洗う。実に心地よい。

年齢のせいか昨夜は、朝4時頃に目が覚め、キングサイズのベッドで私が転々としているとSunnyがごそごそやり始め、パソコンに向かっている。「起きとろうが、ビールの冷えとるよ。」と誘う。もとより嫌いではなく日頃は山の神をかしこみ、少々遠慮している身としては、笑みが生ずる。

Sunnyがパソコンに向い自称肥後狂句をひねり、私が旅の模様をまとめていると、隣の部屋のAckkyが顔を出す。同室のTackyが「筆心が疼く。昨日の風景をデッサンしだしたばい。」と言いつつ、我々のビールの宴に参加する。見ると手に紙切れを持っている。「“線路は続くよどこまでも”の曲に合わせて、龍人四人の妻に対する気持を俺が作詞し、ロスの玉高の先輩の家で在ロス高瀬の方々の前で、高歌放吟しょうぜ。」と言い、3人の配偶者の名前を聞き取り、メモをする。昔から変な奴ではあったが、それにしても、いくらアメリカが原作の国であるとはいえ、「どうして線路の歌なんだよ、Ackky?!!」

セントルイスはブルースの地域だ。だって、“セントルイスブルース”って音楽に疎い私でさえ知っている超有名なブルースがあるじゃないか。食事付きでブルースが聞けるライブハウスに行き、聴衆の中の4人となる。バンドは、サックス1人、ギター3人(うち一人はヴォーカル)、電子ビアノ1人、いずれも60歳過ぎと思える5人編成のシニアグループである。無論イチゲンの我々は、バンド名も演奏者の名前一人も知らない。

演奏が始まった。狭いホール、耳をつんざく落雷の如き電子音の中、テーマのメロディーが繰り返し、繰り返し鼓膜を叩く。66歳、決して若くない我々さえ、何かの暗示にかかったように体が揺れ、指がリズムを刻む。
音楽というよりも全身マッサージのようなセントルイスのブルースとジャズだったが、これを評してAckkyが言う。「ブルーといえば柳ヶ瀬ブルーしか知らんオレでもこぎゃん感動する音楽があったとは!今度はお前たちじゃなく、カミさんを連れてくるバイ!!」

演奏家と聴衆が音楽を触媒として、一体になれる国、これもアメリカの側面と見つけた一日であった。

この記事へのコメント

きんたろう
2012年06月15日 08:54
☆ひろえす。さん☆
確かに楽しそうにやっていますね(笑)

チャンクベリーを聞きましたよ!
自然と体がスイングしてしまいますなぁ(^^さらに"Johnny B. Goode"を聞いてみましたが、これも有名な曲だった。案外、昔の曲でもどこかで聞いたことがある曲があるもんですね^^

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