ルート66(10日目)ニューメキシコ州・アルバカーキ

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【2012.06.15】

 ニューメキシコ州サンタフェ市のモーテル“Super 8 inn”をAM8時にチェックアウトし、午前中サンタフェ市街を散策した。Tackyは2枚の水彩画を仕上げ、タコスの昼食を済ませ、午後1時過ぎに同州アルバカーキ市に向かう。距離は100km余である。近い。午後4時過ぎにはアルバカーキ郊外のエッジウッド・スウィート インに投宿、休息する。

 サンタフェはR66のルートであるものの、そのルート紹介標識以外に面影を宿すものを探し出すことは出来なかった。しかし、サンタフェは特別な街だ。まず街の建築物の色が赤土の色、それもキャメルからベージュの色彩で統一されている。また、建築物の多くはその表面をまるで土で固めたようにモルタル様のもので塗り固められ、さらに門や建物の“角“部分”の多くが丸く造形されている。この結果、街中の建物が柔らかい印象を与え、それらがまるでインディオの土の家の延長の如き雰囲気を醸し、街全体が柔らかく優しい雰囲気に包まれている。

 ドライブ仲間の画家Tackyは、通常は、我々の鉄の規律を知っている男ではあるが、ここサンタフェでは、“ここはなんや!街全体が美術館ばい!”と、のたまい、結果、写真を撮りまくり、集合時間に遅れるという失態を演じている。とまれ、サンタフェの街の色と造形物の柔らかさは、人の心を包み込む優しさと傷ついた人の心を慰める効果を持っているように感じられ、篠山紀信氏が宮沢りえさんのヌードをここで撮りたいと考えたその思考過程が理解できるような気がした。

 シカゴは、暗色系の壁と鋭角の建築物で造られた幾何学的な街であり、都市と建築に対する人の叡智が凝縮し、夕暮れ時になると黒色に底光りする幾何学の街をオレンジ色の街路灯が包み込み、そこに立っている自分が都会人の一人になったように感じられゾクゾクする高揚感を感じたものであるが、ここサンタフェはそれと正反対に、自然に優しく包まれる安心感を得られるように思われた。アメリカは、広く、深い。

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